対談 株式会社静岡朝日テレビ様
   ブライトコーブ株式会社様

コネクテッドTVによる
新しいコンテンツの可能性

  • 株式会社静岡朝日テレビ 
    総合構成局 メディア戦略部長

    松村真里

  • ブライトコーブ株式会社 
    アカウントマネージャー

    越田 壮

  • ブライトコーブ株式会社 
    プリンシバル テクニカル コンサルタント

    高嶋 優

  • 株式会社サイバー・コミュニケーションズ

    國分 寿隆

2015年からオリジナルコンテンツをインターネット配信する「SunSetTV」を展開してきた静岡朝日テレビ。今年10月25日からは、動画コンテンツの配信システムを提供するブライトコープ及びCCIと連携し、期間限定でコネクテッドTVによるコンテンツ配信を開始しています。 今回は静岡朝日テレビの新たなビジネスモデル創出に向けた取り組みや、OTTサービスとの連携、また動画コンテンツ配信の可能性についてお話しいただきました。

コンテンツの収益化を図るための新たな手法コネクテッドTVが持つ役割と可能性

CCI:

静岡朝日テレビさんはYoutube を活用した動画配信「SunSetTV」を展開するなど、積極的に動画コンテンツ配信を推し進めていますが、自社で動画配信サービスを、しかもローカル局が立ち上げるケースはこれまでありませんでした。まずは局としてインターネットテレビに対する取り組みについて教えてください。

松村:

「SunSetTV」がスタートしたのは2015年1月。“テレビ離れ”という言葉が急速に言われ始めた時期で、会社としてもT層やM1層にアプローチできる何かを模索していたんです。そこで各部署から若手20代が中心となり、アイディアを出し合って生まれたのが「SunSetTV」でした。

当初は手探りでアニメを作ったり、局アナを使って番組を作ってみたり…。様々なチャレンジを重ねる中で定着してきたのが「お笑いコンテンツ」です。再生回数も圧倒的に多かったですね。3年程のテスト期間を経て、その後お笑いに絞ってマネタイズする方向に絞ったと。そして2018年4月にプラットフォームにチャレンジすることになり、2019年8月にキャッチアップを始めた。そういう流れですね。

CCI:

Youtubeはチャンネルとして残していますが、自社のドメインで独自のプラットフォームの切り替えに至った背景としてはどんなことがあるのでしょうか。

松村:

広告付きの動画配信を本格的に始めようという試みと、運用だけでなく自分たちでセールスをして売っていけるという方向性に向けるようにというところがありましたね。

CCI:

公開して数年経ちますが、感触としては想定していた若年層は定着してきたのでしょうか。

松村:

そうですね。特にお笑いコンテンツの方に関しては継続して放送してきましたので一定層のファンがいる。狙っていた層のファンは獲得できていると感じています。

大画面テレビで「SunSetTV」のコンテンツを展開

CCI:

我々もブライトコープさんと話をし始めたのが2年前。OTTが目まぐるしく成長する中、今後ますますネット結線率も上がり、テレビを見る時間で好きなコンテンツを見るスタイルが加速するだろうと。

そこで、CCIとしてもデバイスの変化や視聴者の視聴スタイルにあわせた最適なソリューションを提供すべく、知見とノウハウを得るために実証実験を実施したいと考えたんです。

いくつかの候補はありましたが、積極的に様々なコンテンツにチャレンジしている静岡朝日テレビさんにお願いしたいと思い、お声掛けしました。

それがちょうど1年前です。我々のオファーの第一印象はいかがでしたか?

松村:

先進的で素晴らしいなと思いましたし、そういった最先端の知見が会社にもたらされるということは非常に有意義だなと感じました。

テレビ内に別チャンネルができることに対しては、社内でハレーションが起こるのではと気になったのは確か。地上波に影響が出るのではないかという不安もありました。ただ「TVer」をはじめとしたアプリがこれだけ普及して、それと一緒の立ち位置だというところで理解もスムーズでした。

まず何よりも、テレビの大画面に「SunSetTV」のロゴが出た時は、社員一同感動しましたね(笑)

CCI:

コンテンツの他に、「SunSetTV」では高校野球やマラソンなどのライブ配信も行っていますが、ライブ配信についてはどうお考えですか。

松村:

地上波で流さないものを放送する手段として確立してきたなと感じています。特に高校野球は非常に可能性のある分野。地上波は放送枠が取りにくくなっていて、開会式、準決勝、決勝ぐらいしか放送できませんが、もっと見たいというニーズもあります。そういった部分をライブ配信で補完していくことにかなり可能性を感じています。

今後はライブ配信に純広告を入れられるシステムになるので、そちらの方にもチャレンジしていきたいですね。

インターネットライブ配信× 広告の可能性

CCI:

ブライトコープさんにおうかがしたいのですが、ライブ配信に関して言うとそれぞれの放送局に課題やニーズの中の共通点はありますか。

越田:

運用効率やマネタイズの部分ですね。連日、しかも複数会場で開催される高校野球であれば人のリソースも課題になります。一連の配信からVOD化するまでの運用の流れというのは、どのお客様でも共通してお話しいただくことですね。

一方広告面では、ライブ配信の場合、どういうところでミッドロールの広告を挿入するのが一般的なんだろうとか。

野球などのスポーツ配信なら各社の前例があるので参考にできますが、前例のないライブ配信もマネタイズでチャレンジしたいというお客様もいますので、ミッドロールを挿入するポイントなどが課題として挙がりますね。

CCI:

「SunSetTV」では、今後、地上波とは切り離してネットだけでイベントなどを行い、収益を上げるといった可能性はありますか。

松村:

チャレンジしたいと思っています。例えば、静岡朝日テレビで主催するゴルフのトーナメントなら、固定したホールをずっと撮影して、選手全員のショットを見ることができるとか。そういったものニーズがあると思いますね。

高嶋:

OTTデバイスはウルトラロングフォームビデオと相性がいいんです。スポーツのライブ配信はこのジャンルの動画に入りますよね。

CCI:

テレビはデバイスが大きいので、ゆっくりくつろいで観る。そう考えるとそうですよね。

越田:

広告の観点で言うと、視聴時間が長くなることで、CMのチャンスもあり、そこに対する広告の価値も高くなるだろうと。運用型広告もしかり、その番組を買いたいというお客様にもニーズがあると思います。

大きく拡大するOTT市場

CCI:

ブライトコープさんへの質問となりますが、OTTの現在の状況についてお話いただけますか。

越田:

日本でもご相談頂くことは増えてきてます。海外のお客様ではOTTまで対象としたサービス展開にご協力している事例も増えており、グローバルではデバイスのシェアでは無視できないぐらい伸びてきているというのはありますよね。それに対して広告が在庫として生まれているので、OTTの在庫も収益化しなきゃいけないという相談も受けているようです。

CCI:

技術的な話をすると、OTTアプリの開発は難しいのでしょうか。スクラッチで作るのと、御社で組むのとどっちが良いのかと言われたら。

高嶋:

個人的な見解ですが、レギュレーションがテレビの見た目に合わせたインターフェースなので、そこに合わせるところが通常のアプリより大変なのかなと思います。

開発に関しては各社の戦略によるところがあると思いますが、今回の実績ご覧いただいている通り、お客様のされたいビジネスモデルで我々のできることは多い。ソリューションでご提供だけではなく、管理運用面やサービス面など、色々とご提案もさせていただけると思います。パッケージでご提案させていただく方がメリットが大きいんだろうなとは思います。

CCI :

今まさに実証実験をさせていただいている取り組みは、時期的な部分でいうと「TVer」の後のリリースになりましたが、我々としてはいろいろなデータが蓄積できてよかったと思います。

静岡朝日テレビさんは、今回の取り組みはいかがでしたでしょうか。

松村:

放送やイベントなどの他に、デジタルでもしっかり稼いでいこうという考えが局全体としても出てきたかなと感じています。キー局と違ってデジタルを柱にできるかというのは模索中ではありますが、ただそういう中でも知見を増やして狙っていきたいというのはあります。

CCI :

外部の会社からの情報、調査データになりますが、OTT向けの市場収益の状況は2018年から2024年の間には倍増すると予測されています。我々もそこに協力できるソリューションというのを提供していきたいと考えていますし、何かしら御社に対してお返しして次に繋げられる実績ができればいいなと思っています。

本日はありがとうございました。

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