『ナショナル ジオグラフィック』誌は、米国ワシントンD.C.で1888年に創刊され、
「未知の地球をわかりやすく伝える」という編集方針のもと、
地球規模で動物や人々の営み、歴史や環境、科学を伝えています。
購読者の最終学歴が大卒以上という読者が半数以上を占めているなかで、
CCIが提供するHeader Biddingソリューション「BXWrapper」、「IPM」、「fluctのコンサル」を導入いただいております。
今回は良質な読者層を抱えている『ナショナル ジオグラフィック』が求める広告の展望と課題についてお話しいただきました。
CCI:
日経ナショナル ジオグラフィック社さんは、雑誌は定期購読者を中心に約5万5千人のみなさまに愛読され、
Webサイトでは月間UBが平均400万、月間PVは平均1800万以上となっております。
まずは多くの読者を抱える媒体社として、情報を発信する上で意識されていることを教えてください。

鈴木:
『ナショナル ジオグラフィック日本版』が創刊されたのは1995年の4月、Webサイトを通じての情報発信は2007年から本格的に始まりました。
現在のユーザー層をお伝えすると、平均年齢が53.5歳、最終学歴が大卒以上の方が68%。会社経営者・管理職の方が19.4%、医師が7.6%と、
社会的に成功された方が自身の教養を高めるために来訪するメディアであると言えます。
芳尾:
一方で読み手の目は大変厳しいですね。
『ナショナル ジオグラフィック』というブランドを信頼されておりますので、記事の大小に関わらず、みなさん熟読されています。
記事を出す上では、クオリティのチェックだけでなく、事実関係も調べ、リサーチを入念にしてから発信するように心がけています。

CCI:
記事を拝見させていただいていると、写真や映像も豊富な印象を受けます。
視覚面、ビジュアル面にも注力されていらっしゃるのでしょうか。
芳尾:
そうですね。大きな柱としてビジュアルで伝えることも大切にしています。
一目見ていただいたときの印象は興味を持ってもらう上でも重要なファクターです。そうして記事を読み、より深く興味を持ってもらいたいと考えております。

鈴木:
綺麗な写真というだけでなく、冒険家の方が撮影した、自然や動物を芸術的に切り取った迫力のある写真など「わっ」と驚くものも多くあることも特長です。
ぜひ、みなさんにご覧になっていただきたいコンテンツの一つですね。
CCI:
「BXWrapper」を開始されてから2ヶ月ほど経過し、「fluct」コンサルも半月ほど経ちましたが初速としての成果やご感想はいかがでしょうか。
鈴木:
数字としては圧倒的に上がっています。
「BXWrapper」に焦点を当てると11月の売り上げは5倍以上となっていますから明らかな成果として目に見える形です。これは私だけでなく関わるスタッフ全員が手応えとして実感していますね。
加えてお伝えすると、広告を主担当としているのが、私一人しかいません。その中で考えたことは、限られた人的リソースをどこに注力するべきなのかということ。
純広に関しては信頼できるパートナーに任せることで効率化し、手間のかかるコンテンツマーケティングに取り組むべきだと考えました。
CCI:
その中で弊社を選択いただいている理由も教えていただけますでしょうか。

鈴木:
収益の最大化は当然ですが、私たちの媒体に対する想いやコンテンツの大切さをきちんと理解してくれるパートナーと組みたいというのが要望としてありました。
CCIさんは媒体社と一緒に成長していく、メディアの成長を支えるという気持ちを持っています。広告を単なるエクセルの数字として見るのではなく血の通ったものとして、
正しい広告を適切な媒体に載せることに長けており、それを可能にするネットワークと技術力を備えていることが要因ですね。
CCI:
ありがとうございます。我々が大切にしている理念も正しく伝わっていることは大変嬉しいです。

CCI:
これからのプログラマティック広告の展望や弊社に対する要望をお聞かせいただけますか。

鈴木:
BtoCの世界においては、より一層マーケットが拡大すると思います。
先ほども触れたように的確な人に正しく届けたいという広告主の想いがあるからです。
私たちとしてもその流れには上手に乗りたいと考えています。
『ナショナル ジオグラフィック』としては広告主のみなさまに対して私たちの媒体を正しく伝える努力はこれからも継続していきたいですね。
芳尾:
僕は編集側からの視点になってしまいますが、広告を掲載するときに読者を裏切らない、
不快に感じさせないというところは常に意識しています。
記事本文の中に広告を入れることには反対ではありませんが、それはユーザーが求めている正しい広告であることが条件ですよね。
「正しい広告」という面は、プログラマティック広告の得意と言える分野だと思います。
掲載する場所は、CCIさんの知見を共有して適切に配置して行きたいですね。

CCI:
我々も広告主様や媒体社様の要望をユーザーさんとマッチする形で適切に配信していけば、
自ずと結果につながっていくと考えております。
先ほど鈴木様がおっしゃっていたことに通じますが、正しい広告を正しい媒体に、
そして正しい位置に掲載することは今後も邁進していく命題の一つです。
現在、運用をお一人で行われていると伺いましたが、要望としてはいかがですか。

鈴木:
私たちもこれまで数多くのプラットフォームを活用してきた中で言えることは、
やはりプラットフォームの数の分だけ手数が必要になるということです。
毎月の経理処理もありますから、そういった部分を「fluct」さんに束ねていただけていることは非常に大きな業務の改善につながっています。
運用に関してもプロフェッショナルの方に頼めることは社内の人間が行うよりも収益の面からも期待できますし、
業務の改善、収益の上昇と、2つの面で大きなメリットがありました。
これは要望ではありませんね(笑)
CCI:
質問となってしまいますが、日経ナショナル ジオグラフィック社さんが今後CCIやCARTAに期待していることもお伺いできますでしょうか。
鈴木:
CCIさんとお付き合いしていて感じることは、インターネットの世界を正しく成長させていきたいという想いです。
それを一緒になってやっていけたらなと思っています。
私たちが優れたコンテンツを作り読者を集め、そこに質の高い広告主の想いを良質なクリエイティブ作品を持って掲載していく。
インターネット広告を正しく成長させ、ともに盛り上げていけたらと考えています。
そうして次世代にバトンをつなげていくことが目標であり、期待していることです。
CCI:
インターネット広告の世界は正しさが一つのキーワードになって行くと思います。
こちらこそぜひご一緒に盛り上げて行きたいですね。
本日はありがとうございました。