対談:株式会社講談社様、凸版印刷株式会社様

コンテンツの届け方を再発明し、
コンテンツと生活者との出会いを最適化する

  • 凸版印刷株式会社
    情報コミュニケーション事業本部
    情報デザイン事業部
    第一営業本部
    第一部 第一課 係長
    グループリーダー

    山﨑 貴之

  • 株式会社講談社
    IT戦略企画室
    デジタルソリューション部
    副部長

    谷口 茂稔

  • 株式会社サイバー・コミュニケーションズ

    藤本 浩次

コンテンツデータマーケティング社(以下CDM)は、日本語コンテンツと生活者のデータを解析し、 それに基づくソリューションの提供を行うことを目的に、株式会社講談社(以下講談社)と凸版印刷株式会社(以下凸版印刷)、株式会社サイバー・コミュニケーションズ(以下CCI)が、3社共同出資で、設立した合弁会社です。 今回は、中核である3名の方にCDMの取り組みや目標についてお話しいただきました。

コンテンツ×生活者、3社で力を合わせ、新しいソリューション開発を

司会:

まずは、CDMについて、設立の主旨や目指すビジョンの説明をお願いします。

藤本:

CDMの設立にあたっては、スマートフォンの登場から始まったデバイスの技術革新、そして、通信技術の発達によって、これまでマスメディアを中心としていたコンテンツの消費形態から生活者個人を中心とした消費へとより加速していくだろうと言った背景があります。また、コンテンツが溢れている昨今、個人の力量だけで自身が望んでいる適切なコンテンツを見つけていくには限界があると考えています。

そこで、コンテンツとそれらに付随するデータを解析・活用することで、最適なコンテンツを生活者に届けるだけでなく、生活者が今まで出会えなかったコンテンツとの出会いを演出し、新しい届け方を再発明していきます。その結果として、コンテンツ業界全体のマネタイズ機会の増加にも繋がり、さまざまな企業さんと協力し合い、良い相互関係を築きたいという思いから、CDMが設立されました。

とはいえ、近年のデバイスや生活者の消費形態は多様を極めており、1社だけで立ち向かおうとしても困難です。

そこで、3社が今まで培ってきたそれぞれのフィールド特性を活かし、力を合わして成し遂げようと合弁会社としてスタートしたことが背景としてあげられます。

司会:

なるほど、コンテンツ消費時代と言われる昨今、日々、豊富なコンテンツが生み出され、届けられています。

生活者の方々の趣味趣向にあったコンテンツを最適に提供することは利便性の向上につながります。多様な知見を蓄積している企業が協力し合い新しい仕組みを構築し推進していくのですね。

お互いの特性を活かす合弁会社のメリット

司会:

それぞれ各社の印象と3社での合弁会社として期待していることをお話しいただけますか。

谷口:

そうですね、CCIさんには、メディアビジネスのノウハウはもちろん、業界全体を俯瞰したビジネスを推進していただくことを期待しています。

凸版印刷さんの印刷業をベースとした上で、マーケティング戦略や顧客管理のノウハウ、企業における徹底したデータ保守管理を一貫して担っている経験値の高さは、すでに実感している部分であり、これからも期待しています。両社とも以前からお付き合いのある企業さんですから、仕事の丁寧さを感じていたことも、今回、合弁会社としてお話しを進めさせていただくにあたって、重要なポイントでした。CDMでは、多様なデータを扱うため、細部にわたって適切に対応いただけるのは安心できます。

山﨑:

私は、集まった3社がCDMに必要なパーツとして、うまくハマっている印象を持っています。講談社さんが長年蓄積してきた膨大なコンテンツ量は、業界でもトップクラスです。加えて、デジタルデータを活用する取り組みも先駆的で、今後、他のコンテンツ業界を引き込むための、存在感や牽引力にも非常に良いインパクトを与えてくれると感じています。

凸版印刷は、出版社さんの多種多様なビジネスにお付き合いさせていただいておりますが、実はデジタル広告領域はそこまで取り組めていない状況です。。CCIさんの高水準なデータの分析力、それを元にした広告の商品化など、いわゆるマネタイズ設計力の高さは、非常に心強く感じています。

藤本:

ありがとうございます。お2人にお話しいただいた後ですと、出尽くしてしまった感じがしますね(笑)。

CCIは、講談社さんとCDMが立ち上がる前から、プロジェクトに関わらせていただいていたのですが、広告以外のビジネスは、タッチしてこなかった領域であり、私自身も多くの刺激を受けています。

凸版印刷さんとは初めて一緒に仕事をさせていただいておりますが、印刷だけでなく、幅広くビジネスを支援されていると感じました。関わり方は異なりますが、マーケティングやキャンペーン、システムの基盤構築など、CCIが掲げているメディアレップとしてのあり方をまさしく体現されています。CDMは、広告以外のビジネスが身近にある環境です。

CCIが持っている知見や経験を駆使し、貢献しながらも両社が持たれている強みを吸収し、新しいビジネスを作っていきたいと考えています。

コンテンツとユーザー、そしてユーザーと企業をつなげる

司会:

それぞれの企業としての視点も踏まえて、CDMで目指していくビジョンをお聞かせください。

谷口:

CDM設立の背景にも関わりますが、講談社のビジネスはコンテンツを生み出し、読者さんに届けることです。しかし、昨今の多様化するコンテンツ消費時代、最適なコンテンツとの出会いを提供することも非常に重要だと捉えています。

山﨑:

そうですね。私たちも同じこと考えています。前提として、コンテンツ業界において凸版印刷が何をしてきたのかというと「読者にコンテンツを届ける手段を提供してきた」のだと考えています。その中で、重要なことは、時代に即した提供手段を作り上げることです。雑誌や書籍といった印刷の形だけでなく、電子書籍やWebなどの仕組みも広がっており、これからも変わり続けていくと思います。

谷口さんがおっしゃる通り、講談社さんを含めて、コンテンツ企業はコンテンツを作って届けることが「コア」にあり、そこは変わりません。その届け方を一緒に考えることをやっていきたいと思っています。一方で、もう一つの視点も持っています。凸版印刷は食品・飲料や、金融系など多様なメーカー様ともお付き合いさせていただいており、どの業界もデータを利用した施策を行っています。

そこで、CDMのコンテンツと生活者を体系化したデータ様式の知見を組み合わせることで新しいソリューションを構築し提供することです。CDMを一緒に育てながらも企業にまつわるデータを活用し、ビジネスチェンジすることは社内でも注目されていますね。

谷口:

コンテンツを生み出すことでいうと講談社は”強い”と自負しております。優秀な編集者がクリエイターに寄り添って日々たくさんのコンテンツを生み出していますし、本や漫画だけでなく、ライブでのコンテンツ表現やゲーム領域でもクリエイターを支援する取り組みも展開しています。一方で、「届ける」ことに視点を当てると、強固な出版流通システムがあり、その先に読者がいる構造です。

ただ、コンテンツ表現の仕方が多様化するのと同じく生活者のコンテンツの体験の仕方も多様化しています。コンテンツと読者、その両方の体系化を進め、業界やデバイスにとらわれず、IoTも視野に入れリアルチャネルを含めたトータルでのコンテンツと生活者の出会いを演出していくことを目指しています。

藤本:

CCIとしては、そのマッチング、生活者とデータをつなげていくことが第一の目標です。具体的にはコンテンツマーケティングを最大限活用できるようなマーケティングツールを作っていかなければならないと考えています。その後、生活者とデータをつなげ、コンテンツを届けた先に、最終的には広告主のマーケティング課題も解決できるソリューションにしていくことが目的です。

そうして、作り上げたツールをさまざまな媒体の方々とも連携し、還元していくことが、今後やっていかなければならないことだと思っております。講談社さんが作られてきた基盤をより一層強化し、今までメディアレップとして培ってきたCCIの知見やつながりを最大限に活かしながら、生活者とクライアントをつなげる共通基盤を広げて、コンテンツメディア全体を支援していきたいですね。

谷口:

日本語コンテンツと生活者のデータの解析といったことは、もともと講談社の社内事業でしたが、皆さんに協力いただいたことで、CDMとして分社化した背景があります。それぞれのコンテンツ事業者が今まで通り競い合って業界を盛り上げつつ、一方で横の連携、コラボレーションできる領域では柔軟にご一緒できたらと望んでいます。

司会:

今までは、リアルとデジタルなどが分断された中で、規模を拡大していこうとしていました。しかし、ユーザーのライフスタイルが大きくデジタルに接触する時代になり、マーケティングを行う上では、その垣根を取り除かなくてはならない。しかし、生活様式が多様化している社会情勢の中で、1社で立ち向かうことは困難です。3社が合弁したCDMの力で推進をしていくことが非常に重要なのだと感じました。ゆくゆくはコンテンツ業界全体で盛り上げられるように切磋琢磨していきたいですね。本日はありがとうございました。

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